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図書館で予約してから半年。
やっとこさ順番が回ってきた『受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実』(2018年10月20日発行)を読んでみました。
中学受験の本と思って借りたんだけど、私の予想を上回る広い範囲での受験本でした。中学受験、高校受験、大学受験、それぞれの受験の新常識がまとめられている本で、まだまだ先の大学受験に思いを馳せることができました。
将来どこで働いて欲しいか、どこの大学に行って欲しいか、からの高校受験・中学受験、というマクロな感じで考えた方がいいんだな、と勉強になる本でした。
中学受験について
中学受験の内容で面白かったのがこちら。
小学校の勉強で基礎知識をつけても、それを活用する訓練が圧倒的に足りないようで、それを補うために中学受験の基本問題は解けるようにしておいた方がいいそうな。
中学受験は親の受験と言われるけど、高校受験は自発的に学ぶ力を育てることに時間を費やせる。逆に言うと、自発的に学ぶ力を育てておかないと・・・小学5,6年からは高校受験を見据えて勉強をした方がいいらしい。
まぁ、与えられた課題を何も考えずに素直にサッサと何回も解ける子が学力が上がって受験の勝ち組になるってことだけど、昨今求められている「思考力」とは逆行するよね、みたいなことかな。
公文は、「処理能力・忍耐力・与えられた課題に疑問を抱かない力」を幼児期から身に着けられるツールとして有効だけど、そのレールに乗らせるのはなかなか大変(宿題をやらせるのが大変)。
公文は小5レベルの教材で分数をやり、小6レベルで分数も少数も含めた四則混合計算の練習をするから、中学受験を見据えた公文式の利用にあっては3学年分以上進んでいないと意味がない、とのこと。
この「3学年分先」というキーワードは知っていたけど、その理由が分からなかったけど、こういう意味だったのか!と分かってスッキリ。
最近よく見聞きする「思考力」。これってどうやって勉強させればいいのかイマイチ分からなかったんですけど、この本にはキッパリこう書いてありました。
「知識とは何か、思考力とは何か。私たちはそれすら明確に説明できないことに気が付く。それでは知識の詰め込みを否定することもできなければ、思考力を育てる教育を設計することもできない。」
やっぱりな。
「思考力」と言っている人たちですら、それが分かってないのか。
男女別の学校の方がいいのか?
「12歳から16歳の年齢帯においては、認知的、社会的、発達的な成長度合いの男女差が大きく、共学の学習環境には限界がある」そうな(東大への進学率も男子校・女子高の方が共学よりもいいみたい)。
本には具体的な話が書かれていて、読むと「そうだよね、私も息子が理解できないもん」と、やっぱり男女差を感じています。自分が12歳から16歳頃の時は断然共学の方がいいとは思っていましたが。
共学だけど授業は男女別、という学校もあるようで、これだと異性への耐性もついて、勉強面も向上できるし、良いとこどりじゃない!
大学付属校もいいな
大学入試改革の影響で、今は大学付属校の人気も高いそうな。
しかも、大学受験もしなくていいから、受験勉強に惑わされることなく深い勉強もできるらしい。
大人の今だったらそういう環境は理想的だな、と思うけど、果たして16,7歳くらいの子が将来を見据えて深い勉強なんてするのだろうか?多分そういうお子はごく一部だと思われるけど、そういう環境を我が子に与えられるなら与えたいのが親心。
だがしかし、中学・高校・大学の授業料を考えると頭が痛い。私立中学に入れるなら付属校の方がお得感はあるけれども。
海外の大学もアリ?
今は、「東大」よりも「医学部」の方が人気のようです。
でも日本の医学部は入るのは相当難しい。だけど海外の医学部だと日本よりも入りやすいそうな。医学部だけでなく、高偏差値のお子は海外大学も視野に入れていたりするらしい。
ただ、日本企業で働くなら日本の大学の方が有利。
海外大学に進学するなら海外で働くことも念頭に置いておいたほうがいい。
というとてもグローバルな話も出てきました。
勉強ができると選択肢が増える
やっぱり、勉強はできるに越したことはないな、と改めて考えさせられました。
既に「ひらがなプリント」の宿題でつまずいている息子には、かなり壮大な話ではあるけれど、できるだけ学力はつけてあげたいです。
理想は、息子本人が勉強することの大切さを認識し、自学自習する習慣を身に着けることではあるけれど、これをどうやって導いていけばいいのか・・・それが悩みであーる。
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